バイプレ方式によるPC桁は従来のポストテンション方式あるいはプレテンション方式のみによるPC桁に比べ次のような特長があります。
桁高を低くすることができる
道路橋の場合、バイプレ方式単純桁の桁高/支間比は、1/32程度であり、桁高を非常に低くすることができます。
桁重量を減少させることができる
プレキャスト桁では、1本当りの重量を減少させることができ、より安全に架設することができます。
支間を増大することができる
同じ桁高で支間を増大することができます。また支間の異なる連続高架橋などでは、同じ桁断面を使用して側面形状を整えることができます。
桁本数を少なくできる
従来方式PC桁を使用し、わずかに圧縮応力が許容値を超えてしまい桁高を変更できない場合でも、桁本数を増やすことなく対処できます。
設計上の自由度を高めることができる
圧縮プレストレスと引張プレストレスをコントロールすることにより、施工性、経済性、美観等を考慮し、従来の構造概念にとらわれずに、構造形式や断面を選択することができます。
既存構造物の補強に応用できる
既存構造物の圧縮断面が不足した場合にも、構造を大きく変えることなく補強することができます。